2008年10月22日水曜日
こちらはちょっと深刻で、2008年10月20日、中国新聞社によると、中国国内でエイズ患者に占める女性の割合が急増している。1998年の時点では7.1%だったのが、現在では35%にまで増加、実に5倍に膨れあがっており、その9割が出産適齢期の女性だという。清華大学エイズ研究センターと雲南省疾病予防センターが協力して320万個のエイズ血液サンプルを調査した結果が、今月出版の「ネイチャー」誌に掲載された。この研究によると、雲南省で麻薬吸引によりエイズに感染した割合は、1989年の100%から、2006年には40%に下がった一方で、異性との性行為による感染の割合が37.5%にまで増加。これまでは、麻薬中毒者と売血者のエイズ感染の危険性が高かったが、現在では性的接触による感染が広がっていることがわかった。専門家は、感染率の急激な上昇から、中国のエイズ感染が一般人にまで広がっていると見ている。例えば雲南省では、1989年~2003年までは微増だったのが、04年になると急増しはじめ、同年1年間だけで新規感染は1万3486件確認され、これは過去16年間の総感染例に匹敵する数字だ。また、出産適齢期の女性の感染が増えたことで、胎児への感染が危険視されている。清華大学の何大一(ホー・ダーイー)教授によれば、同大学エイズ研究センターでは現在、雲南省における妊婦から嬰児へのエイズ感染を防ぐプロジェクトを推進しており、まもなく臨床研究プロジェクトも始まる予定だという。
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