2008年10月29日水曜日
我が子は生きてるの?どこにいるの?
15日付重慶晩報によると、5月12日の四川大地震で、一時は死亡したと思ったわが子が生きているとして、行方を捜している夫婦がいる。救出直後の写真がインターネットに掲載されていたがその後の足取りは不明という。母親の賀先瓊さんによると、息子の王文驍ちゃんは地震発生当時、四川省の北川チャン族自治県の幼稚園にいた。夫妻が駆けつけたとき、幼稚園の建物は倒壊しており、文驍ちゃんの姿は見えなかった。夫妻は、救出された園児が収容されたと考えられる北川県、綿陽市、成都市などを捜したが見つからなかった。夫妻は息子はがれきの下で死亡しみつけるのは不可能とあきらめた。しかし、7月12日、別の用事で綿陽市の幼稚園を訪れた際、被災者救出の場面の写真をなどを集めた掲示板に、「息子としか思えない」写真が貼ってあった。顔は泥だらけで手に包帯を巻いていたが、着ているジャンパーも当日朝に家を出たときのものと同じで、「はっきりと覚えている。間違いない」という。幼稚園から「インターネットでダウンロードした」との説明を聞き写真を捜しあてた。改めて自分のブログに転載して、インターネット・ユーザーに情報を求めた。すると撮影者が名乗り出た。王文驍ちゃんが通っていた幼稚園に近い学校で撮影したが、その後のことはわからないという。8月になると、写真の児童を助けたというボランティアが名乗り出た。手に包帯を巻き、水を飲ませたという。その後、児童を乗せた救急車に「軍区」と書かれていたことは記憶している。「軍区」とは各担当区域別の解放軍組織を指し、軍関係の救急車だったことは明らかだが、どの軍区であるかは分からない。その後、夫妻は成都、綿陽など四川省内の解放軍関連の病院に問い合わせたが、王文驍ちゃんは見つからない。「当時は混乱しており、父母と称して子を連れ去った人がいた可能性は否定できない」と言われたという。父親の王旭さんは、営んでいたコピー店を閉じ、多くの負傷者が運ばれた重慶市でアルバイトをしながら、わが子の行方を捜している。夫妻はブログ上の他、電話番号も公開して情報を求めている。夫妻は、好意で保護してくれた人が、情が移ってしまい手放せなくなったのではないかと考え、「もしそうならば、現状だけでも教えてください」と訴えている。重慶晩報もホットライン情報提供のためのホットラインを設けた。母親の賀さんによると、文驍ちゃんは8月23日に満5歳の誕生日を迎えた。幼いので父母のことを忘れてしまうかもしれないと恐れている。
四川地震:被災地の政府幹部が自殺「もう、休みたい」
中国中央電視台は14日、ニュース解説番組「新聞会客庁」で、四川省北川チャン族自治県で地震救災弁公室の董玉飛主任が10月3日に自殺した問題を取り上げた。董主任の遺書の一部やゲストの証言なども交え、心理的なケアを必要とする被災地の人々を紹介した。遺書は董主任が弟に宛てたもので、「救済や復興の仕事や生活の圧力はあまりにも大きかった。これ以上は自分を支えきれない。ゆっくりと休みたい。私が去った後、父と母、そして私の妻は、お前ひとりをたよりにすることになってしまうのだが」などと書かれていた。董主任は体格もよく、ユーモアを好む朗らかな人だったという。県の農業部門の責任者も務めており、5月の地震発生以来、連日のように被災地を駆け回りながら関連施設の復旧に尽力していたが、仕事が軌道に乗り始めた9月下旬に水害が発生し、再建した施設のほとんどが破壊されたという。董主任は40歳で、震災により12歳の息子を亡くした。妻とは、改めて子を作ろうと相談していたが、激務をこなすうちに前立腺炎になり、一時入院した。治療に対してはかなり神経質になり、完治するのかと医師に尋ねたが、医師はその時点ではっきりとは答えられなかったという。董主任は綿陽市の大病院でも精密検査を受けており、自分は2度と子を作れないと悲観した可能性が高いという。心理学専門家の李小勲氏は、董主任の場合には、個人をとりまく過酷な条件が引き金になったとした上で、病人や負傷者に自傷行為や自殺、事故を起こす人が多いことを指摘。大震災で親族や周辺の人の大量の「死」直面したことに加え、自分自身も負傷したことなどで、死ぬことに対して「淡泊」になると分析した。李氏によると人が「死」を思った場合、自傷など実際の行為に結びつけてしまうのは通常、100人に0.5人程度だが、大けがをした人の場合、5人に1人程度に高まっているという。李氏によると、震災で親族を亡くした人や、けがで障害が残った人のケアでは、細心の注意を必要とする。ケアを受ける人と話し合い、一定の期間を決めて「私は期間中に自殺の道を選びません」との書面にサインしてもらうなど、さまざまなテクニックも使うという。番組は北川チャン族自治県の経大忠県長との電話インタビューも行った。県長は、被災者救援や復興のための努力と現状を紹介。番組司会者は県長が再建や将来のために心をくだいていることが感じられると評価する一方、「救済が物質面に偏っているに思わる」、「(心理的なケアで)県長の説明に、具体的で新しい内容は、とりたててないようだ」などと批判した。
四川地震で親失った子532人、養子縁組実現はゼロ
5日付四川日報によると、四川省政府は5月12日の地震で両親を失った子532人を対象に8月24日、養子縁組の仲介を始めたが、9月4日現在、実現したケースはないという。同省政府は4日、改めて養子縁組に関する政策説明を行なった。532人は、8月24日までに地震によって両親を失ったと四川省内各地の政府機関が報告した子ども。当初の調べと比べ、その後親が見つかったなどで数は減少した。養子縁組が実現していないのは、障害が残った子がいることも原因だが、残った親族が手放すことをいやがって拒否しているケースが圧倒的に多いという。関連法である「収養法」は、14歳以下の児童を養子にするケースを扱っており、児童が生活している施設や実際に養っている個人の承諾が必要としている。5月の震災で親を亡くした児童は、親族が養っているケースがほとんどで、養子縁組を実現するには承諾が必要だ。また、子の個人情報は保護の必要があり、一般公開はしていない。また、養父母になりたい人の資料も公開していない。「収養法」では、養父母側に
・実子がいない
・年齢が30歳以上
・扶養能力がある
・養育に不適当とみられる病気がない
・配偶者がいない男性が女児を養子にする場合には年齢差が40歳以上
エロ教師に実刑 避難場所で14歳少女の下半身触る
四川省の達県人民法院はこのほど、四川大地震の発生から3日後の5月15日夜に同県内にある小学校の校舎に避難していた中学2年の少女(14)にわいせつな行為をしたとして起訴された中学教師の男に対して懲役1年の実刑判決を言い渡した。9月28日付で四川新聞網が伝えた。判決文などによると、四川大地震の発生を受けて少女が通う中学は近くの小学校の校舎へ生徒を避難させることを決めた。このため生徒は校舎内の教室で日夜を過ごすことになった。ところが5月15日午前5時ごろ、同中学の数学教師である男が就寝中の少女に夜這いをかけた。少女は下半身を触られるなどしたため大声をあげた。周辺で睡眠をとっていた同級生などが目覚めたが男は逃走したあとだった。少女は約1カ月前に男の特別補習を受けた時にもキスを迫られていたことから犯人であると確信した。そして関係機関に通報し、男は拘束された。これに対して同法院はこのほど、男に対して懲役1年の実刑判決を言い渡した。
中国首相が失言?「四川大地震で死者8万人超えた」
中国の温家宝首相がこのほど四川大地震で甚大な被害を受けた四川省映秀鎮を視察中に「死者は8万人を超えた」と発言したため波紋が広がっている。これに対して四川大地震の原因を分析する専門家機関の史培軍副主任は4日の会見で温氏の発言が誤解に基づくものだったと認めた。4日付で中国新聞社が伝えた。温氏は視察中に「市民の生活は基本的に落ち着きを見せてきた。しかし我々はこの災害で死者が8万人を超えたことを忘れてはならない」と述べた。この際に温氏が指摘した死者数が公表されているデータを大幅に上回ったことから波紋が広がった。これを受けて史氏は4日の会見で「これまでに確認された死者は約6万9000人、行方不明者は約1万8000人だ。温氏は誤って行方不明者を死者に含めてしまった」と釈明した。
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