2008年11月9日日曜日
小室哲哉容疑者 世界進出で挫折…借金も15億円超
数々のミリオンセラーを世に送り出した希代の音楽プロデューサーが地に落ちた。著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑で4日午前、大阪地検に逮捕された小室哲哉容疑者(49)。90年代、Jポップ界に「小室ブーム」を巻き起こし、長者番付にも名を連ねた小室容疑者だが、最近は15億円以上の借金を抱えていたという。転落の原因の一つとなったのは世界進出の挫折だった。4日午前7時50分ごろ、小室容疑者は大阪市淀川区のホテルから、地検の係官が運転するワンボックス車に乗り込んだ。明るい茶色に染めた長髪、ジーンズにパーカーという若々しい身なり。終始無言で、伏し目がちの目にはわずかに涙が光った。約20分後、同市福島区の地検庁舎に到着。大勢の報道陣を前に、体を前かがみにしながら視線を左右に動かし、落ち着かない様子だった。そして逮捕。かつての栄光は完全に消えた。98年1月、小室容疑者は「アジアに総合娯楽事業を」との触れ込みで、香港に音楽制作会社「ロジャム・エンターテインメント」を設立した。中国や香港、台湾などのアーティストをプロデュースし、アジアでの市場開拓が狙いだった。当時、小室容疑者はJポップ界の頂点をすでに極めていた。TRFや安室奈美恵さん、華原朋美さんらの曲を次々にミリオンヒットさせ、96年の高額納税者番付は芸能界トップの全国4位。推定年収は20億円と言われた。次の目標はアジア、欧米へと向き、ロジャム社がその足がかりとなるはずだった。ロジャム社は01年5月、香港の新興市場に上場。小室容疑者は会見で「アジアの国々に質の高い音楽コンテンツを提供していく」と高らかに宣言した。ところが、株価はわずか2週間で売り出し価格の半値を割り込み、その後も下落。02年度決算は約12億円の赤字となり、海外でのCD販売やプロデュースも伸び悩んだ。結局、小室容疑者は04年、持ち株をすべて売却し、会長職を辞任。経営からの撤退を余儀なくされた。「小室は香港の事業に数百億円をつぎ込み、ばく大な損失をこうむったらしい」と話す関係者もいる。 海外に重点を置いてからは、国内の小室人気も陰りを見せる。00年以降は目立ったヒット曲が生まれず、消費者はすでに「小室サウンド」に飽き始めていた。01年には吉本興業と契約したが、大きな実績も残せず、07年に契約を解消した。一方、小室容疑者の派手な生活や事業への投資は続き、借金ばかりが増えていった。小室容疑者関連のイベント企画会社「トライバルキックス」が、サッカーJ1「大分トリニータ」のスポンサー料を滞納したり、離婚した前妻への慰謝料の未払いが発覚するなどスキャンダルも続発。最近ではロサンゼルスの豪邸や高級外車などをすべて売却し、年間2億円を超えるヒット曲の印税収入も、大半が債権者に差し押さえられていたという。著作権譲渡をめぐり詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー、小室哲哉容疑者(49)が、事件前の平成18年春ごろからの半年間、月200万円を超える自宅マンションの家賃を滞納していたことが5日、分かった。また、詐取したとされる5億円は、小室容疑者名義の口座に振り込まれたその日に、ほぼ全額を借金返済に充てていたことも判明した。当時の小室容疑者の年収は約5億円とされるが、同時に十数億円の借金があったといい、特捜部は、資金繰りに窮した小室容疑者が、当初から借金返済を目的に犯行を主導したとみて調べる。一方、妻で歌手のKEIKO(KCO)=本名・小室桂子=さん(36)が小室容疑者と事件前に離婚したと一部で報道されたことについて、所属事務所は「そのような事実はない」としている。globeのもう一人のメンバー、マーク・パンサーさんも「ただ悲しくつらい気持ちと、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。
小室容疑者苦しい台所、残高6259円
著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)の苦しい台所事情が5日、次々と浮かび上がった。契約金の未払いで訴えられ、差し押さえられた経営する芸能プロダクションの銀行口座の残高は6259円。さらに、数年前からは住民税を滞納、著作権使用料(印税)を差し押さえられていた。借金まみれの生活が5億円詐欺事件の引き金になったとみられる。小室容疑者が契約金未払いで訴えられたのは今年9月。訴状などによると06年9月、経営する会社が、米俳優チャーリー・シーン(43)の子供服ブランド「シーンキッズ」の日本での販売代理店契約を結んだ。契約金は20万ドル(約2000万円)。
ところが、契約金の入金がなく、原告側が何度も催促。小室容疑者は「すぐに支払います」と答えるのみだったという。昨年になって計6万ドル(約600万円)が支払われたが、14万ドル(約1400万円)が未払いのまま。我慢の限界に達した原告側が提訴を決意し、今年8月、会社の預金口座の仮差し押さえを東京地裁に申し立てた。9月4日に執行してみると、預金口座には6259円しか残っていなかった。代理人の望月賢司弁護士も「有名な芸能人で高収入だと思っていたので正直驚いた」と話すほどの金額だった。また、数年前からは、住民税計約4000万円を滞納し、今年2月に東京・港区役所から印税の一部を差し押さえられていたことも分かった。印税は既に前妻の歌手吉田麻美に05年に差し押さえられていたため、債権額に応じて両者で配当されているとみられる。逮捕容疑となった、兵庫県芦屋市の投資家男性に自作曲の著作権譲渡を持ちかけた「詐欺話」も、最初の18億円では売れずに8億円も値下げしていた。関係者によると、3年前に大手広告代理店などに提示していた金額は18億円。次々と断られたあげく、共犯とされる木村隆(56)平根昭彦(45)両容疑者が男性に接触。金額で折り合いが付かず、小室容疑者が10億円に値下げして契約が成立したという。90年代には年に20億円以上の収入を誇り、資産100億円とも言われた富豪だった小室容疑者。だが、香港事業の失敗、豪華な生活を維持する借金の繰り返しなどで、わずか数年で十数億円の借金を背負い、税滞納者に転落していた。
ELEANOR:長い間、更新できずにました。パソコンをフォーマットするまでの問題が発生し、その上、ネット環境の変化でDNSの問題等々で何日も更新はおろか、閲覧さえもできずに過ごしていましたが、ようやく問題解決となりました。早速、世間を見てみると小室哲也逮捕!!。びっくりです。上昇するのが早いと転落するのも早いです。しかし、音楽に関し彼は私たちを楽しませてくれたの事実です。事実関係を明らかにし、もう一度私たちに素晴らしい音楽を提供してくれる事を願います。
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