2009年3月  

警視庁発、振り込め詐欺の生電話。

2008年10月30日木曜日

なかなか抜本的な対策が取れないオレオレ詐欺。未だに被害者が即発するその理由は、人間のお金に対する弱さと、電話という通信手段で行われる会話からの狼狽心。さて、その手口たるや、さまざまなパターンが有り、また、子供の振りをする他人を識別出来ないのかという素朴な疑問も有ります。警視庁からオレオレ詐欺の実体をテープで一般公開しており、それを見つけたので今回紹介します。


事例1 「え?うちの夫がちかんだなんて…」

 妻が一人でいるところへ、警察からの突然の電話。ご主人がちかんをして捕まっています」と言われ妻が動揺しているところへ、すかさず弁護士と名乗る男が、「このままだと逮捕されます。刑務所に行くことになります。会社はクビですね、新聞にも載るでしょう」とたたみかけてきます。「警察も忙しいんだから、示談に応じるかどうか早く決めてくれ」とせかされた妻は…


事例2 「お母さん、このままだと何されるか分からないよ…」

息子から久しぶりの電話。懐かしいと思うのもつかの間、おびえた声で「友だちの保証人になったらその友だちがいなくなってしまった。このままだと取り立て屋に何をされるか分からない、すぐに金を振り込んでほしい。」と懇願された母親は…


実録 息子を装った振り込め詐欺犯人!

友人の連帯保証人となった・・・。犯人は電話で「友人が起業するにあたって連帯保証人となった。その会社が業績悪化のため友人は夜逃げし、金が必要になった。」旨申し向け、現金200万円を騙し取ろうとしたものです。


荻窪案件・・・ 被害総額 3,000万円

 低い声で関西弁風の声色を使って脅すような話し方で被害者を不安に陥れ、現金を騙し取った事例です。(電話を受けているのは被害者の会社の女性従業員です。)犯人は電話で「過去の通信教育受講料が未払いになっている」と言い、「遅延損害金」「供託金」等の名目で約 3,000万円を騙し取っています。この事件では、犯人は関西弁だけでなく関東風の声色を使って法律事務所の職員を演じていました。(録音は関西弁風の声色を使っているときのものです)


静岡案件・・・ 被害総額 0円(未遂)

 未亡人である被害者宅に「イタショウのユイ」と名乗る男から「夫が生前していた借金を支払え」といった電話が入ります。更にその後「キョウワのナガセ」という男から電話があり、「イタショウから債権を譲り受けた。法律的に取り立てる立場にあるので95万6400円振り込め。」と言われます。 しかし被害者が弁護士に相談したため、振り込まずに済みました。(録音は、「キョウワのナガセ」と名乗っているときのものです)

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