2008年11月2日日曜日
中国のHIV感染者、過去10年で女性比が5倍に
前回も同様の記事でHIV感染者について記載しておりますが、その詳細版が有りましたのでお知らせします。18日に開かれた清華大学エイズ科学大会によると、中国のHIV(エイズウイルス)感染者のうち女性が占める割合はここ10年間で7.1%から35%と約 5倍に増加した。そのうち9割近くは出産適齢期の女性だ。感染者の男女比は10年前の13:1から1.9:1に縮まった。清華大学エイズ研究センターは雲南疾病制御センターの陸林氏の率いるチームと協力し、320万個の血液サンプルを分析し、以上の結論を得た。調査結果は科学誌「ネーチャー」の10月号に発表された。研究によると、雲南省では、薬物利用によるHIV感染者の割合が1989年の100%から2006年の40%に低下した。一方、性行為を通じた感染は 37.5%に急増。専門家によると、エイズは過去には、感染の危険性の高い特定グループ内で集中的に広がる病気だった。だが現在は性的接触を介した感染が急速に広がっており、特定のグループからより広範な人々へと感染者が拡大する傾向にある。この傾向は、HIV感染率の急速な上昇をもたらしている。研究ではさらに、1989年から2003年まではゆっくりと増加していた雲南省のエイズ患者が、2004年から急速に増加し始めたことがわかった。2004年に新たに報告されたエイズ発症例は、それまでの過去16年の総和に匹敵する1万3486例に及んだ。
無料抗HIV治療の対象者が6万人近くに
中国の無料抗HIV治療事業が顕著な成果を上げている。これまでに累計5万8000人が治療を受け、現在は4万1700人が治療中。これは確認された HIV感染者の5分の1に相当する。中華予防医学界の王隴徳会長(元衛生部副部長)が30日、国連エイズ計画(UNAIDS)中国事務所での会見で明らかにした。抗HIV治療は、中国のエイズ対策において鍵となる政策の1つだ。国による無料抗HIV治療は03年の「4つの無料と1つのケア」政策(HIV血液スクリーニング検査の希望者への無料実施、農民や都市貧困層のHIV感染者への抗HIV治療の無料実施、「エイズ孤児」の学費無料化、妊婦へのHIV相談・スクリーニング検査・抗HIV薬治療の無料実施、生活難のエイズ患者およびその家族への政府の支援)に伴い始まった。昨年10月 30日までに、全国31省(自治区・直轄市)の1190県で抗HIV治療事業が実施された。
ELEANOR:エイズの記事を見ると近い将来に、いまよりの進化した高性能HIVが発生するのではないかと、いつも不安になります。鳥インフルエンザにしても人間には感染しないと言いながら東南アジアで死者が出ています。私たちからすれば、目に見えない無形のウィルスです。
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