2009年3月  

カエルの毒

2008年10月24日金曜日


7年前から広州に仕事に来ていた賀勇夫婦は、今月19日雅瑶の総合市場で1匹のトノサマガエルを買いました。家に持ち帰り、炒めて食べたところ、その30分後に、めまいと呼吸困難、四肢の痙攣と嘔吐が始まり、一向に直る気配がないため病院に送られましたが、その時は夫は意識不明で緊急措置が施されますが死亡しました。妻は食した量が少なかった為、一命は取り留めましたが安静にしていまければなりません。この市場で買ったトノサマガエル、実はヒキガエルで、夫の勘違いから購入されたものらしく、ヒキガエルの全身にある毒を取り除くのは難しく、一般家庭で料理をするのは止めるよう通達が出されました。


ELEANOR:ヒキガエルに毒???この記事を見て、ヒキガエルに毒があるのかぁ~~?と調べました。「後頭部にある大きな耳腺から強力な毒液を出し、また、皮膚、特に背面にある多くのイボからも、牛乳のような白い有毒の粘液を分泌する。この毒によって外敵から身を守り、同時に、有害な細菌や寄生虫を防いでいる。不用意に素手でふれることは避けるべきで、ふれた場合は後でよく手洗いする必要がある。この毒液には心臓機能の亢進作用、即ち強心作用があるため、漢方では乾燥したものを蟾酥(せんそ)と呼んで生薬として用いる。主要な有効成分はブフォトキシンなどの数種類の強心ステロイドで、他に発痛作用のあるセロトニンのような神経伝達物質なども含む。」・・・・なに~~~~!!!強心作用~~!ガマの油というのはこの事か?と思いながら、調べると昔の蝦蟇の油は皮膚病薬らしく、その殆どが馬油であることが解っているらしいです。では今回の死亡事故は何種を食べたのか?解りました!オオヒキガエルです。オオと付く位ですから個体は大きく体長は10~15cm、重さは1.2kgにもなるそうで、トノサマガエルとの見分けも、暗い中では解らないかもしれません。過去にも諸外国で、その卵や生体を食べ亡くなる方の報告があるようです。蛙は見るだけで、決して食したり、爆竹を口に押し込んだりしないでください。


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