2009年3月  

死者40人、数千人が被災地震、首相が非常事態宣言

2009年4月6日月曜日



イタリア中部で6日起きたマグニチュード(M)6・3の地震で、子どもを含む少なくとも40人が死亡、30人以上が行方不明となった。多くの建物が壊れ、数千人が家を失ったという。死傷者はさらに増える可能性がある。ベルルスコーニ首相は6日、国家非常事態を宣言した。国営イタリア放送協会(RAI)などが伝えた。AP通信によると、被災地では消防隊が救助犬を伴い、がれきとなった建物の下に生存者がいないか捜索。災害当局者は「(同国で)21世紀に入って、最悪の悲劇だ」と述べた。震源近くの中部ラクイラでは学校の寄宿舎が崩れ、生徒5、6人が生き埋めになっているという。生徒の1人はRAIに「地震で目が覚め、屋根が落ちてくる前に階段を駆け降りた」と恐怖の体験を語った。ラクイラの路上では抱き合って祈ったり、家族に連絡を取ろうと電話をかける被災者の姿が見られた。地元市長は約10万人が家から逃れたと述べた。

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