2009年3月  

2007年の都市と農村の収入格差が過去3最大に

2008年8月30日土曜日

中国2008年8月28日、中国農業部の孫政才(スン・ジョンツァイ)部長は全国人民代表大会常務委員会で、ここ数年農民の収入増が著しいものの、都市住民との収入格差は広がり続けており、07年は過去30年間で最大となったことを明らかにした。2007年の農民1人当たりの純収入は前年比9.5%増加し、1985年以来最高となった。しかし一方で、都市との収入比は3.33対1、金額の差は9646元(約14万4700円)となり、1978年の改革開放政策の開始以来、格差が最大に広がった1年でもあった。収入差拡大の原因には、農民の収入の基礎ベースが低いこと、および農民の収入増の速度よりも国民経済の成長速度と都市住民の収入増の速度が速いこと、などが挙げられている。一方、好調な収入状況にも陰りが見え始めてきている。今年に入り鉄鋼業界などでは体力のない企業の淘汰が進んでいる。また、エネルギーや原材料の 値上がり、人民元高などがコスト増の原因となり、東部沿海地区の輸出企業では生産規模の縮小に追い込まれている所も多く、出稼ぎ農民の就業機会が減ってき ている。政府の調査によると、上半期の全国の出稼ぎ労働力人口は前年同期比5.8%増だが、伸び率は同2.3ポイント縮小しているという。こうした現状を踏まえ、孫部長は「農民の増収に関し、不確定要素が増えて来ている」と収入増維持が難しくなりつつあるとの見解を示した。


ELEANOR:至極当然の結果で有るでしょう。中国の産業が外資に頼り、その外資はそのコストを考慮し都心部に集中する。かつ、広大な面積を有する国では尚更の事で、輸送面から内陸部に入り込む事は絶対無い。そして南北の気象状況も異なる、産業が発達しない地域での住民に対する福祉の冷遇、等、これから益々地域格差は広がる。その為にも早く農村部への援助を行わないと、14億人分の食料が足らなくなるかも・・・。いや、現実的にそう思います。今の90年生まれが農村部で仕事するとは考え難い・・。

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